オリゴ乳酸(LAC)は、トウモロコシなどに含まれる天然の糖類から作られたL型発酵乳酸を原材料とし、特許取得の独自技術で乳酸を脱水縮合させ粉末化した安全性の非常に高い機能性成分です。
乳酸とはヨーグルトなどの中に入っている乳酸菌という生物が糖などを食べた結果生み出された物質のことです。乳酸は重要なエネルギー源であるブドウ糖の素となる大切な物質・成分です。
オリゴ乳酸(LAC)に期待される効果・効能
オリゴ乳酸(LAC)には、30年以上にも及ぶ長年の研究から、下記の効果・効能があることが報告されています。
- 腸内細菌叢維持や便通改善などの整腸効果(マウス、ヒト試験で実証済)
- 肌のうるおい保持(ヒト試験で実証済)
- ミトコンドリア亢進効果(ヒト試験で実証済)
- 血流改善(ヒト試験で実証済)
- 肝機能改善(ラット試験で実証済)
- 中性脂肪蓄積抑制(ラット試験で実証済)など
作用機序
オリゴ乳酸(LAC)の腸内環境維持機能
難消化性オリゴ乳酸から乖離した乳酸の働きで短鎖脂肪酸が産生され、腸の蠕動運動が活発化し便秘が改善。また腸内pHが弱酸性に保たれることで腸内環境も良好になります。
オリゴ乳酸(LAC)の肌の水分保持機能
オリゴ乳酸が腸内の悪玉菌増殖を抑制することで、肌の角化細胞の分化を抑制する腐敗産物(フェノールやp-クレゾールなど)も減少し、肌の水分保持に役立ちます。
オリゴ乳酸(LAC) 200mg/日摂取によるヒト臨床試験
排便回数の増加
便秘気味の健常な日本人女性がオリゴ乳酸(LAC)を1日200mg含有したカプセルを摂取することで、排便回数が増加することがわかりました。摂取開始4週後、排便回数が2週あたり4.1回、150%以上も増加することが報告されています。また、オリゴ乳酸(LAC)には、摂取後に糞便中細菌叢を増加させる機能があることも報告されています。
肌のうるおい保持効果
肌の乾燥の悩みを持つ健常な日本人女性がオリゴ乳酸(LAC)を1日200mg含有したカプセルを摂取することで、肌の水分蒸散量が減少することがわかりました。
試験条件
- 対象者:20〜60歳未満の肌の乾燥に悩みを持つ便秘気味(週の排便回数が2〜4回)の健常な日本人女性
- 解析対象者数:被験食品 13名、プラセボ食品 14名
- 対象食:被験食品=LAC 200mgを含むカプセル、プラセボ食品=セルロースを含むカプセル
- 摂取条件:1日1回1カプセル
- 出典:山口ら, 薬理と治療 Volume 51, Issue 1, 113 - 119 (2023)