【コラム】勝てる「種」を見つける4つの検索・調査術
今回のコラムは、純粋に「売れているサプリメントをどう見つけ出すか」という、新規事業の市場調査に特化した実践的なテクニックをまとめました。大手企業のマーケティング担当も密かに行っている、「足」と「ネット」を使った調査術です。
サプリメントは「体感」と「悩み」のビジネスです。単に数字を追うだけでなく、「消費者がどの言葉に反応してお財布を開いているか」を特定するのがコツです。
1. 「悩みキーワード」の逆引き検索(ラッコキーワード / Googleトレンド)
成分名(例:ビタミンC)で検索するのではなく、「悩み」で検索します。
- やり方: ラッコキーワードなどで「疲れ」「眠れない」「痩せない」と打ち込みます。
- チェックポイント: 悩みと一緒に検索されている「具体的なシーン」を探します。
- 例:「疲れ 朝 起きられない」「目がかすむ 夕方」
- こうした「特定の瞬間」をターゲットにしたサプリは、競合が少なく、高く売れる傾向にあります。
2. Amazon「定期おトク便」と「レビューの不満」調査
本当に売れている(リピートされている)商品は、Amazonのランキング上位かつ「定期おトク便」の対象になっています。
- やり方: カテゴリ別ランキングで上位の商品を、あえて「星3〜2」のレビューに絞って読み込みます。
- チェックポイント:
- 「粒が大きすぎて飲みにくい」
- 「1日5粒は多すぎる」
- 「パッケージがいかにも『おじさん臭くて』持ち歩けない」
- これらはすべて、あなたの新事業が解決すべき「差別化ポイント」の宝庫です。
3. @cosme(アットコスメ)の「クチコミ」分析
意外と盲点なのが、化粧品クチコミサイトの健康食品カテゴリです。Amazonよりも「情緒的な価値」や「生活の変化」が具体的に書かれています。
- やり方: 「インナーケア」や「サプリメント」部門のランキングを見ます。
- チェックポイント: ユーザーが「どんな変化」を喜んでいるか、その「語彙(ごい)」を盗みます。「肌がプルプル」ではなく「化粧ノリが全然違う」といった、リアルな生活実感を広告コピーの参考にします。
4. リアル店舗の「棚割り」観察(ドラッグストア・ロフト)
ネットだけでなく、リアルの棚を見るのは非常に強力です。店舗の棚は「一等地の奪い合い」なので、売れない商品はすぐに撤去されるからです。
- やり方: 都心の大型ドラッグストアと、地方の店舗の両方を見ます。
- チェックポイント:
- エンド陳列(棚の端): 今、店が一番売りたいトレンド商品。
- POPの文言: プロの店員が書いた「一番刺さる一言」が凝縮されています。
- パッケージのサイズ: 持ち運びを意識しているか、大容量の徳用タイプが売れているかを確認します。
調査結果をまとめる際のヒント
調査が終わったら、以下の3つの軸で整理してみてください。
| 軸 | 内容 |
|---|---|
| 成分軸 | 今、どんな成分が「新顔」として注目されているか?(例:NMN、PQQなど) |
| 悩み軸 | どの悩みが「解決されていない(不満が多い)」か? |
| 形状軸 | 錠剤か、グミか、ドリンクか、パウダーか?(飲みやすさのトレンド) |
まとめ
売れているものをそのまま真似しても、資本力のある大手には勝てません。調査の目的は、「売れている商品の『惜しいところ(不満)』を見つけ、そこを埋める独自のポジションを見つけること」にあります。(文責:ヘルスケア事業部 向井)